日本臨床心理士養成大学院協議会
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日本臨床心理士養成大学院協議会 会長 川畑直人
日本臨床心理士
養成大学院協議会

会長 川畑 直人
 日本臨床心理士養成大学院協議会は、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会(以下資格認定協会)により資格付与される臨床心理士を養成する全国の大学院が集まってできた協議会です。この協議会は、さまざまな委員会活動、研修活動を通して、臨床心理士の適確な養成に資するための充実した大学院の創生・発展を目指しています。

 臨床心理学は、科学的心理学を土台に、力動的精神医学など近接諸科学の影響を受けつつ、医療、教育、福祉、司法、産業とさまざまな分野で、心理的な観点からの対人援助を可能にする理論と技法を生み出してきました。臨床心理士は、そうした理論と技法の蓄積の上に立ち、それを現実の社会の中で役立てる専門職です。わが国では、昭和63(1988)年に資格認定協会が設立され、臨床心理士の認定業務が始まりました。その後、現在までにおおよそ3万人の「臨床心理士」が認定されています。

 現在、この臨床心理士資格を取得するためには、資格認定協会が指定する大学院修士課程を修了する必要があります。指定を受けるためには、教員組織、カリキュラム、臨床心理実習施設などに関する一定の要件を満たしていなければなりません。この大学院指定制度は、平成8(1996)年度から導入され、現在168校が、指定大学院として指定されています。なお、指定大学院は、専任講師数や学内施設の有無により、第1種指定大学院と第2種指定大学院に分かれます。第1種指定大学院は、修了するとすぐに受験資格が得られますが、第2種指定大学院の場合は、修了後1年以上の心理臨床経験を経てから受験資格が得られます。また、これとは別に、専門的養成に特化したカリキュラムをもち、所定の専門教育内容を整備した専門職大学院があります。専門職大学院の場合、修了後すぐに受験資格が得られるとともに、一次試験筆記試験の論文記述試験が免除されます。

 このようにいくつかの種類がありますが、いずれの大学院においても、共通に大切にしている臨床心理士養成の教育システムがあります。それは学内に設置された附属臨床心理相談室等の施設において、臨床指導(スーパーヴィジョン)を受けながら継続的な相談業務に従事するという実習経験です。援助を必要とする人の心に寄り添いながら、その悩みの本質を理解し、その解決に向けた関わりを続けるための姿勢や視点を身に着けるには、知的な学習だけでは不十分であり、地道な実践の積み重ねが必要だからです。そのために作り上げられた大学院の教育システムを、私たちは、今後も臨床心理士教育の要として、洗練させ、発展させていく必要があると考えています。

 複雑化する社会のなかで、人々が抱えるさまざまな悩みや葛藤、人間関係のトラブル、そして集団や組織の問題は、「心の専門家」の関与なくして、解決が難しくなってきています。それだけに、社会の様々な領域で、臨床心理士の活躍が求められています。そうした現場の要請に応えることができる臨床心理士を生み出すために、私たちは、学会、職能団体、資格認定団体と協力しながら、教育の質を高めていかなくてはなりません。そのなかで本協議会の役割はますます重要なものになると、気持ちを引き締めているところです。

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